アラフォー無名サラリーマン浜離宮二郎の「後悔しない起業」

アラフォー無名サラリーマン浜離宮二郎の「後悔しない起業」の物語です。

【アナザーストーリー①】川守裕充の物語。

川守です。
元々は元大手コンサルティング会社に在籍していました。
自分で言うのも恥ずかしいですが、いわゆる「敏腕コンサルタント」だったとお思います。
20人もの部下を抱え、売り上げも最高を誇るチームを率いていました。
次期、副社長候補とまで言われていました。
ですが、ある時、クライアントの効率化よりも自社の売り上げを取った役員に歯向かい、辞表を叩きつけてしまいました。

 

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で、実はずっとやりたかった「日本で生まれた酒を扱うバー」を始めたんです。
過去の人脈を頼りに細々とやっていけば、家族くらいは養えるだろうと思ったんですね。

ある日、突然前職の後輩たちがやってきました。
小さな会社で悩みを抱えているクライアントがあるんだが、上司が取引を許可してくれない。
売り上げが小さいから手を出してはいけないと言うらしいんです。

で、後輩たちは、自分たちがバックアップするからそのクライアントをコンサルしてくれないか?と言う訳です。
もちろん断りましたよ。
だってもう、足を洗った人間ですから。

でも、後輩も粘ります。
挙句の果てにこっそりお忍びでクライアントの担当者を店に連れてくる始末。
内堀外堀がんじがらめで逃げられなくなっちゃいました。
結局、半年契約、土日だけの稼働と言う条件でお受けする事にしました。

以降、時々その後輩に頼まれたり、手掛けたクライアントの紹介で、コンサルの仕事をやっています。
実はその売り上げがあるから、この店は赤字同然でもやって行けているんです。

 

ある時、クライアントの社員の一人が会社を辞めて独立すると言うんです。
で、これまた無理やりにコンサルと言うかブランディングを頼まれました。

ま、これは企業に対してやっていたことを個人向けにカスタマイズするだけなので正直、簡単です。
価格もタダ同然でやって差し上げるので、評判は良いです。
その分、交換条件として店に来て呑んでくれればいいよって・・・・。(笑)

そうした個人のクライアントが結構いて、この店も何とかもっています。
そろそろ黒字にしないといけないので、踏ん張りどころです。

そうそう、先日二郎さんに会ってもらった吉田さんもそんな中の一人です。
彼ももうすぐ会社を辞めて起業するらしいです。
二郎さんと良い仲間になってくれると嬉しいですね。

夏奈さんとは、後輩が企画して私が登壇したセミナーでお会いしました。
同じ日に講師をやった人と気が合って呑みに行くことになり、連れていかれたのが夏奈さんの店だったんです。
不思議な人ですよね?彼女。

 

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何だか謎な部分が多くてミステリアス。
でも、とても面倒見が良くて顔も広い。
二郎さんとはどんな関係なのか?知りませんが次回、訊いてみようかな?(笑)

二郎さん?
もちろんモノになると思いますよ。
本人も少しづつ自信が出て来たようで嬉しいです。
どうせアドバイスをするなら大きく育って欲しいですからね。

 

私もさっき言ったみたいに、いつまでも二足のわらじは履けません。
そろそろこの店一本に絞って力を注ごうと思っています。

ですが、今のクライアントとかこれからどうしてもと言われる依頼を断るわけにはいかないと思っています。
そのためには後輩を育てる事です。

私の代わりにコンサルをやってくれる後輩が複数育ったらそろそろ潮時かな?と思っています。
二郎さんが最後の個人クライアントになると考えています。
彼なら立派にやり遂げてくれるでしょうし、私も持っているモノ、総てを差し上げようと思っています。

引退してからは日本中にある酒蔵を巡りたいですね。
日本酒に限らず日本には素晴らしいお酒が沢山あります。
そうした隠れた蔵やお酒を紹介して行く仕事が出来たら良いですね。
もちろんこの店の仕事の一環として。

 

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そのために「日本酒バー」ではなく「日本の酒バー」とネーミングしたんですから。
さて、今日も二郎さん、やってくるんでしょうね。
彼も一生懸命だから僕も手を抜けません。
頑張ります。